日韓共催の2002年大会

日韓共催の2002年大会

口火を切ったのはベルギー。
ボールはGKへールト・デ・フリーガーを破ってゴール右に突き刺さった。
トルシエ監督を擁して臨んだ日韓共催の2002年大会は、東アジア特有の湿気とか、一部 の試合での審判の偏った判定などで欧州勢が不振だったこともあって、残念ながら名勝負といわれる試合に乏しかった。そういう中、日本の初戦となった対ベル ギー戦は、熱気とスリルに満ちあふれた好試合だった。
12分、右からのクロスを主将のマルク・ウィルモッツが鮮やかなオーバーヘッドでシュートし、先制をした。
30分にオフサイドトラップを崩されて再び同点とされ、自国で日本が初めて戦ったW杯のゲームは引き分けに終わった。しかし、「黄金世代」と呼ばれた日本は最後まで攻撃的な姿勢を崩さず、その魅力を世界にして訴えかけた。

スタンドを覆った重苦しいイメージは、わずか2分で大歓声に変わった。
相手の速攻を防いだパスを中田浩二から受けた小野伸二が、自陣から約40メートルのロングパス。
彼はコレを巧みにしてワンタッチで稲本の前に転がす。
中盤のカットからシュートまで、5秒ほどの間に2人が4回ボールに触れただけでの鮮やかなゴールにスタンドは熱狂し、英語放送のアナウンサーは「今大会これまでで最高のゴール。」と絶叫した。

ボールは飛び出したGKの目の前でわずかに方向を変え、ゴール左隅に転がり込んだ。
稲本がコレもワンタッチでDFをかわして、左足で強烈なシュート。
試合は後半、スゴイ勢いで動き出す。
異様な興奮に包まれた埼玉スタジアム2002で行われたこの試合、前半は双方慎重なプレイで0対0。
DFと競り合いながら走りこんだFW鈴木隆行が、倒れこみながら右足を伸ばしてつま先でボールを突つく。
中盤でボールを受けたウィルモッツに稲本潤一がプレッシャーをかけ、ボールは柳沢敦へ。

その後グループリーグを2勝1分で1位通過。決勝トーナメントに駒を進めるが決勝トーナメント1回戦ではトルコと対戦したが、0対1で敗戦。ベスト16という成績で地元開催のW杯を終えた。