過去3回FIFA年間最優秀選手賞に輝く

過去3回FIFA年間最優秀選手賞に輝く

2006年ドイツ大会の決勝は、準決勝で地元ドイツを破ったイタリアと、スペイン、ブラジルなど強豪を連破して勝ち上がってきたフランスの顔合わせになった。
試合はそのまま後半も得点がなく、延長戦に。そして通算110分に“事件”は起きた。
試合は前半7分、フランスがPKを得、ジダンが巧みなキックで先制。しかしイタリアも23分、アンドレア・ピルロのCKをDFマルコ・マテラッツィがどんぴしゃのヘディングシュートを決めて同点に追いつく。
退場だ。
イタリア陣中央付近で、マテラッツィがイキナリ、胸を押さえて倒れこむ。

試合は延長戦でも決着がつかず、PK戦の末、イタリアが優勝した。しかし世界中の愛好家の間では、試合の勝敗や内容より、この試合限りで引退した「世界最高のサッカー選手」と称えられたスーパースターが相手に頭突きを食らわした試合として記憶されてる。

この大会に入り全盛期のようなプレーを見せる彼が、6試合でわずか1失点のイタリア守備陣をどうこじ開けるかに関心が集まった。
この際も、マテラッツィの言葉による挑発に我を忘れたと見られている。

もちろんレッドカード。
主審も、大いくつもの観客も、全世界のTV視聴者も、何が起きたのか理解できなかった。しかし数秒後、TVに流れたビデオ映像は、ジダンが意図的にマテラッツィの胸元に頭突きを食らわす場面を鮮明に映し出した。
実際には、一部の愛好家の間では、ジダンが見かけによらず切れやすい性格の持ち主であり、シバシバ乱暴な行為に走る事は有名だった。
フランスの攻撃の中心で、過去3回FIFA年間最優秀選手賞に輝き、「ミシェル・プラティニの後継者」と言われた司令塔ジネディーヌ・ジダンはこのとき34歳。

早期敗退が有力視されたフランスは、本大会限りで引退するジダンの花道を飾ろうとチームが団結し、最終的には準優勝に輝いた。大会中の活躍が評価されMVPを受賞。